最速で恋人をゲットする! 恋愛心理活用法⑱ロミオとジュリエット効果

ロミオとジュリエット効果とは恋愛において、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象をさします。

心理学者ドリスコール(Driscoll)が、イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアによる有名な戯曲、ロミオとジュリエットにちなんで命名されました。

この調査は、140組のカップルにインタビューを行いカップルの熱愛障害のそれぞれを数値化し、2つの相関関係を調べた結果、障害値が上がるにごとに熱愛値が上昇することが確認されました。

人は、障害がない場合よりも、むしろ、障害があったほうが乗り越えようと気持ちも高ぶっていくものです。

では、どの様な状況だと「ロミオとジュリエット効果」が起こるのでしょうか?
例えば、恋人の親がその恋愛に反対し、2人の仲を引き裂こうとすると、感情が強まってしまう場合や、国際結婚、遠距離恋愛などの障害が多いと盛り上がります。
ロミオとジュリエットの場合は、親の反対と言う障害があったからこそ2人は互いに殉じあうほどの恋愛ができたのです。

駄目と言われれば言われるほど、ロミオとジュリエット効果により興味がそちらに向かいます。

ですので、してほしくないことをお願いしたとき、ロミオとジュリエット効果が起きてしまうと、興味がそちらにいき、逆にやる気を起こさせてしまう恐れがあるのです。
また、不倫をしている相手に対して「その人と関係を続けるのは良くない」と諭そうとした場合、逆に恋愛感情が高ぶってしまう場合があります。

この様にロミオとジュリエット効果は、第三者からすると、非常に厄介な心理現象だと言えますね。

恋愛とは話がそれますが、ロミオとジュリエット効果はマーケティングにおいても非常に有効な手になりえます。

例えば
・限定品などの希少性効果
・在庫が残り数個の希少品
・ご当地限定などその地域でしか売られていない商品
・レア物アイテム コレクターズアイテム

こういった、あと一つしか無い(障害がある状態)と思うとどうしても欲しくなってしまうのが心理です。

消費者の購買意欲をそそるために、初回の生産をあえて抑えるといった手法が取られることもあります。
最近だとPS4や任天堂のSwitchなどが記憶に新しいですね。

あえて生産を抑えた訳ではなく転売屋さんが確保しているだけかもしれませんが、希少性効果は絶大です。
いつでもどこでも手に入る商品は、高額で売ろうとしても難しいですが、手に入らないと大金を出して買おうとします。
フェラーリなんかは100台限定といった手法で高額な車体を次々と売っています。

希少性という魔法が、多くの人の心に火を付けるのです。
ロミオとジュリエット効果はとても響きの良い名前ですが、実際には障害が大きいほど燃え上がる禁じられた恋と言い換えられます。
だからいつの時代でも不倫は、禁じられた恋という魔法で燃え上がる人たちがいるので無くならないのです。