2022年食糧危機は本当に起こるのか?

最近色々なところで言われていますが、本当に食料危機は起こるのか?

実際に生活にかかわる事だけに気になりますよね?

もし食糧危機が起きるとしたら、その対策はどうすれば良いのか?

結論から言ってしまうと、わたしは食糧危機は起こると予想しています。

  1. 食糧危機が起きる理由
  2. 食糧危機への対策その① 備蓄を増やす
  3. 食糧危機への対策その② 調味料を変える
  4. 食糧危機への対策その③ 食料を自給する

それにはいくつか理由がありますが順番に説明していきましょう。

食糧危機が起きる理由

今回の食料危機はウクライナ戦争に原因があるという見方が多い様ですが正確ではありません。世界の食料の備蓄は90日分しかないと言われるので供給には、元々問題があり、ウクライナ戦争が、その最後のひと押しをした程度です。

食料危機は、起こるべくして起こったというのが正解です。

現在は原油高をはじめ色々なエネルギーの値段が高騰しています、エネルギー価格の高騰が続けば当然、物流はもちろんのこと、肥料の生産にも影響が出ます。

農業ができなくなる?隠れた“食料ショック”肥料争奪戦の行方

ことし1月までは1キロ200円だったある肥料が3月には325円に。さらに5月には355円に値上がりし、半年で70%以上もの値上がりとなりました。価格上昇だけではありません。肥料の調達が難しくなるおそれもあるといいます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220627/k10013688101000.html

ちなみに不足するのは肥料だけではありません。

農家自体も経営難で廃業が多発する可能性が高いです。

米価下落と肥料高騰 水田経営の赤字拡大 農中総研が試算

ウクライナ情勢が緊迫化する前から、とくに稲作の景況感は悪化していたと指摘した。日本政策金融公庫の景況DIは2020年から21年にかけて農業全体では▲24.9が▲29.6へと悪化したが、稲作に限ると都府県では▲33.4が▲55.9へ、北海道では▲55.2へと大幅にマイナスとなっている。

米価下落と肥料高騰 水田経営の赤字拡大 農中総研が試算

上記の記事の試算によると2023年には9割近い米作農家さんがほぼ全滅する計算になります。
しかも試算の根拠がこちら
シナリオは▽2021年に21年産米価が11%下落、▽2022年に肥料費が15%上昇、▽2023年に肥料費が22年産からさらに60%上昇する、とした。となっています。

実際には上の記事(業ができなくなる?隠れた“食料ショック”肥料争奪戦の行方)にあるように、2022年の半年間だけで国内で70%以上もの値上がりとなっています。国によっては肥料価格が約2倍ですので、15%、60%どころではありません。この試算よりも酷い状況になるのは想像に難しくありません。

食糧危機への対策その① 備蓄を増やす

このままでは、食糧危機が起こるのは、ほぼ間違いない未来のようです。少なくとも食料価格の高騰は避けられないでしょう。ではそれに対する対策はいったい何があるのか?

食糧危機への対策は基本的にシンプルです。

まずは備蓄を増やす。

これが重要になります。保存期間の長いものがベストですので缶詰や保存食などを増やすのが良いのですが、日常的に食べない物だといつの間にかに賞味期限がきていたなんて事にも成りかねません。

ですので、保存期間が長いのはもちろんの事日常の中に取り入れて消費しながら備蓄を増やすローリングストックと言われる手法がおすすめです。

ローリングストックとは

保存食を備蓄しておくことも、もちろん大切なことではありますが、日常の中に食料備蓄を取り込むという考え方もあります。
普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法をローリングストックと言います。
ローリングストックのポイントは、日常生活で消費しながら備蓄することです。
食料等を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができるはずです。
https://tenki.jp/bousai/knowledge/49a23a0.html

くどいようですが、ローリングストックのポイントは、備蓄する食料が古くなってしまわないよう、消費の際には、必ず一番古いものから使うように心がける事です。

缶詰などは問題ないですが、主食となるお米は、種籾の状態なら数年は持つのですが精米しているとそれほど長期間は持ちません。

わたしは、酸化防止剤(ホッカイロ)と布団圧縮袋で備蓄を増やしています。

使い捨てカイロと衣類圧縮袋で行う、白米の長期保存の方法とやり方。

基本は米袋に穴を爪楊枝でプチプチ穴をたくさんあけてふとん圧縮袋にカイロと一種にお米を袋ごと入れて掃除機で吸い込んで圧縮して完了です。これで1年ほどは持つと思われます。

使い捨てカイロと衣類圧縮袋で行う、白米の長期保存の方法とやり方。

食糧危機への対策その② 調味料を変える

次の食糧危機への対策は、調味料などを、日本の伝統的な物を選ぶことで、かなり長期で保存がききます。

日本の伝統的な調味料は、結構素敵なお値段しますが、味も全然違います。ぜひお試し下さい。

わたしは東南アジア在住なので日本米、大豆や塩などは簡単に手に入りますが、伝統的な調味料の入手が難しい状況にありますので今年からですが、米麹から作る味噌の自作を始めました。まだ完成はしていないので画像は自粛。

今回米麹を作成するために購入したのはこちらです。普通に一回で使う量は、2グラム程度で、多めに入れる事で失敗を減らせるとのことでしたので100グラム分購入しました。一応米麹は問題なく完成。次の味噌を仕込み中です。

あとは普通に塩などは、マグネシウムなどの豊富な天然の物の備蓄量を増やすと良いと思います。

食糧危機への対策その③ 食料を自給する

次の食糧危機への対策は、食料の自給です。

食料の自給と聞くとめんどくさいとか、場所がないとか色々とあるかと思いますが、可能な限り自動化して簡単にできることから始めています。

わたしは1畳ほどのスペースの棚を購入して水耕栽培をしています。

5段の棚で一番上は荷物置きとして使用して、4段使えますが、今は3段のみ使用しています。1段は水の桶と言うか衣装箱に液肥を混ぜる場所として使っていますので、実際に農作物は2段のみで、はじめて2ヶ月ほどで、今では毎日サラダを食べても余ります。

水色のパイプがいかにもアジアな感じがします(笑)日本ではなかなかみかけない色かと思われます。ちょこちょこ収穫しているのでレタスがひょろひょろな感じです。 枝豆が育ちすぎです。

あと自動化は簡単です。

基本的には熱帯魚用の照明タイマーがあれば照明の点灯の自動化は完了。

わたしが購入した物は東南アジアで価格800円くらい。日本だと同じ形の物がアマゾンで1770円でした。

下手なデジタル系タイマーよりもこちらは1500ワットまでいけるのでオススメです。

デジタル系タイマーはよく見ると300ワットまでとか結構あるので注意です

デジタル系タイマーは、熱帯魚の水槽ならメタハラとか消費電力の大きな物を使わない限り問題ないですが、水耕栽培のLEDは意外と電気を食うのでオススメできません。

液体肥料の投入自動化は以下のサイトを参考に作りました。

[完全自動化]水耕栽培のECを測定、自動で液肥を投入する仕組みの作り方・解説【Arduino】
これができればあとは、常に肥料を一定の値に保ってくれるので、あとは基本的な作業は、種まきと収穫だけでほぼ自動化できます。たまに清掃とかあるけどね。

https://nadegata.info/ec-automation-how-to-make/

EC測定を格安でというコンセプトの元ネタサイト(英語です。)
https://hackaday.io/project/7008-hacking-the-way-to-growing-food/log/24646-three-dollar-ec-ppm-meter-arduino

悠々自適生活研究所さんのサイト内にある資料だけで物は完成するけど、プログラム側のArduinoのライブラリがカスタムだったので普通のライブラリを拾ってきただけでは動作しないのがちょっと面倒だったくらいであとは画像通り作れば簡単です。試す価値ありです。

液肥自動化のカスタムライブラリは以下のリンクにあります。

元の英語サイトのコメント欄3ページ目にカスタムライブラリのリンクがありました。

https://wp.josh.com/2014/06/23/no-external-pull-up-needed-for-ds18b20-temp-sensor/

液肥の自動化は価格3000円くらい。あとは制作作業に4時間ほどかかりましたがこれで肥料の自動化完了。

水やりもやろうと思えば簡単に自動化できるけど、水道まで遠くパイプを廊下に置くのが嫌なので水やりがめんどうなくらいかなと思うが長いホースを買ってきたので一応往復は避けられる感じかと。基本収穫などがなければタンクがあるし、一週間くらいは放置でいけます。

まとめ

食糧危機がもし発生したら確かに大変だけど、単に大変だ、どうしよう?じゃなくて楽しんで準備しています。ローリングストックも習慣化してしまえば、特に問題ないし、水耕栽培の自動化はやってみると楽しい工作時間でした。

これができたら本当に普段何もすることがないのでたまにぼーと眺めているだけで終わる。

それでいて、できたサラダは自己満足もあるかもしれないが、お店で食べるよりもずっと美味しい。

次の課題は、東南アジアで苺とか栽培できたら、それはそれで価値がありますし、楽しく食糧危機への対策中。

みなさまも楽しんで準備していけると良いですね。

こちらの記事がみなさまの参考になれば幸いです。